「すごい会議」の大橋禅太郎さんに教わったことでも書いてみる。地味に(でもないか)生活に役立っているので。
先日ある人と話していたらこんなことを言っていた。
「特に目標とかないんですよね。やりたいことが見つからないというか。」
そしてこうも言っていた。
「まぁ、いろいろ問題はあるんですけどね。」
これは僕に言わせると(そして禅太郎さんに言わせると)ちょっとおかしい。
なぜなら問題があるということは目標があるということだからです。もっと言うと、僕たちの主張では、問題は目標なしには存在しえないのです。
何かを成し遂げたいという目標があってはじめて、問題が見えてきます。目標がなかったらまったく問題はないはずです。何もする必要がないのですから。ごろごろと寝ていればいいだけです。そこには何の問題もありません。
問題を一瞬で解決する方法は目標を持たないことです。その瞬間、あらゆる問題が霧のように消えていきます。
これを禅太郎さんは「Goal/Problemモデル」と呼んでいます。目標と問題は表裏一体なのです。目標が見えてくれば問題が見えてくるし、逆に問題が明確化されると目標がわかってきます。陰と陽のような関係です。
↑ ここらへんは「秘伝すごい会議」にも書かれています。
このことを教えてもらってからは問題が楽しくなってきました。問題があるということは現状に満足せずに高みへ行こうと思っているということですから(ちょっとカッコつけすぎかw)。
ただ、これは他の人とのコミュニケーションにとてつもなく活かされています。よく愚痴ばっかり言っている人がいますが、その人は「現状に満足しないでもっと上に行こうと思っている人」なのです。まず、そこでその人を前向きに捉える事ができます。
いままでは愚痴っぽい人はあまり好きではなかったのですが、いまでは「この人は一体どこを目指しているのだろう?」「この愚痴から彼/彼女の目標を推測してみよう」と思えるようになりました。
そして愚痴を前向きな目標と課題に転換してあげる、ちょっとしたコミュニケーションの技術さえあれば(いつか機会があったら書く・・・これがないと愚痴を聞き続けることになるんですごい重要・・・)、驚くほどポジティブな議論ができるようになります。
僕にとってこの「すごい考え方」は人とのコミュニケーションを大きく変えるきっかけになりました。よくミーティング上手と言われますが、ここらへんに秘訣があるような気がしないでもないです。
「そんなの当たり前じゃん」「そんなうまく行くかねー」などなどいろいろ意見はあるでしょうし、僕も100%、ポジティブに話題転換できるわけではないので書くのをちょっと迷いましたが、確実に役に立っているのでシェア、ということで。
これを教わってからはよく禅太郎さんに笑いながら言われました。「お、元(僕の名前)!問題山積みでハッピーだな!」
いろいろ無茶苦茶なことをする困った人ではありますが、出会って良かったと思える人です。
» 秘伝すごい会議
Pingback: 問題があるからこそハッピーだ