【書評】 人を殺すとはどういうことか

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インド、バンコクと回ったときに一気読みした本ですよ。二人を殺した殺人犯が獄中で書いた本なので賛否両論でしょうし、人によっては途中で投げ出したくなるかもしれませんが、個人的には興味深く読みすすめました。

こうした本自体も珍しいのですが、著者のスペックが妙に高いのも気になります。著者は父親に大きな影響を受けており、小さいころから「一番じゃないと2番でも100番でも一緒」と育てられます。その結果、常に成績優秀、ビジネスにおいても異常なサバイバル能力を発揮して大成功、という経歴の持ち主です。そんな彼がなぜ異常者に育ってしまったのか、という部分に個人的には興味があり、ぐいぐいと引き込まれました(人によっては鼻持ちならない、と感じる人も多いかとは思います)。

ざっくりあらすじをいうと「自分がなぜ人を殺すに至ったか?」「死刑囚ばかりの刑務所にはどんな人がいるのか?」の2部構成になっています。後半はさらに「堅気の殺人犯」「ヤクザな人達」という2種類の人種について考察しています。

前半では著者が人を殺すことによって、いったい何を壊したのか、を実体験をもとに知ることができます。人を殺すというのはその人の生命だけでなく、その人の周りをも着実に殺していくのだな、という、言われてみれば当たり前の結論に至るのですが、生々しいエピソードも含めて追体験することで殺人の恐ろしさを改めて知ることができるかと思います。

また後半では「ヤクザは人を殺す職業なんだな」と再認識したり、「人はこんなに簡単に人を殺すことに踏み切れるのか」ということを知ることができます。どちらもあまり知りたくはないことですが、自分や周りの人を万が一の事態から遠ざけるためには一読しておいてもよいかもしれません。

以前、「それでもボクはやってない」を見たときから満員電車を避けるようになりましたが、この本を読んでさらに「君子、危うきに近寄らず」を実践していきたいかな、と思いましたよ・・・。

テーマが「殺人と贖罪」であるだけに万人向けではないかもしれませんが・・・「人を殺す人の心理」を知っておいても良いかな、と思います。

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» 人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白

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