【書評】 世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション

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Khan Academyのカーンさんが本を出したというので速攻で読了。最近はオンライン教育が話題なので、その方面に興味がある方は一読しておくと良いかもしれません。

なお、個人的にはもうちょっとテクノロジーよりの話(John LessigがJoinして何しているか、とか)を聞きたかったのですが、前半は「教育の歴史と、これからあるべき姿」的なお話で、後半はKhan Academy創業記になっています。

なお、Khan Academyって何?という方はTEDトークを見るのがてっとり早いと思います。単に「小中学校の勉強がYouTubeで出来るだけでしょ?」ではなくて、反転授業(Flipping The Classroom)を提唱、実践しているのがこのサービスの素晴らしいところだと思います。

↑ 20分ほどの映像です。教育に興味がある方は必見。

なお、せっかくなので彼が提唱する学習の形でぐっと来たポイントをいくつかまとめておきます。

  • 「学校では講義、家では宿題」は今の時代にそぐわない。逆に「家では(YouTubeでの)講義、学校では宿題」が正しいのではないか(いわゆる反転授業の考え方)。
  • 完全習得学習を推し進めよう。80点で合格、というのは20%わかっていない、ということ。個々人のペースでいいから、100%理解したあとに次の単元にすすめるようにしよう。反転学習とコンピュータによる成績管理ができていれば可能だ。
  • 夏休みを見なおそう。農業が生活の中心だったころには子供も夏は畑に出て手伝うべきだったが、今の時代、本当に必要だろうか?
  • 年齢別クラスをやめよう。また1クラスに1人の先生もやめよう。25名のクラスが4つあったら、100名のクラスにして先生を4人つけよう。お互いに学び合うことが学習を促進し、先生の燃え尽き症候群も防ぐことができるはず。

本書を読み進めていくと、Khanさんの考えはオンラインだけにとどまっていないことがよくわかります。

YouTubeの映像だけがよく注目されますが、それでリアルな学校がなくなるわけでは決してありません。むしろYouTubeというツールを使うことで学校や教育がどう進化していくべきか、という、もっと大きな絵を思い描いているようです(かなり、かっこいい)。

自分でもプログラミングの学習サイト「ドットインストール」を運営していますが、やはりフォーカスすべきは「いかに生徒が効率よく学べるか」ですよね・・・。変な方向にぶれずに教育の新しい姿を模索していきたいところです。

ちなみに本筋とは別の所でぐっと来たのが、資金難がどうやって解決していったか、というエピソード。

ある日1万ドルの小切手が送られてきて、ちょっとランチでも、と話をしたらさらに10万ドル寄付されたとか、Googleに行ったら「200万ドルで何ができるか2ページぐらいにまとめてくれる?(1ページで100万ドル!)」と言われたりとか、アメリカはダイナミックでいいなー、と・・・。ドットインストールでも企業スポンサーを募集していますのでよろしければ・・・(と、言ってみるテスト)。

どちらにしろ、ようやくITで教育が変わりそうな雰囲気が出て来ましたよね。一歩先を行っているKhan Academyで何が考えられているかを知りたい方におすすめです。そのうちCourseraの創業者の方も本を出してくれないですかね・・・、と思ったり。

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世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション
サルマン・カーン、三木 俊哉 ダイヤモンド社

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