【書評】 人生を決めた15分 創造の1/10000

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ずっと積ん読になっていたのを今更ながら読了。フェラーリなどのデザインを手がけた著名デザイナー、奥山さんのエッセイ集、かな。

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グローバルな舞台で活躍する一流のデザイナーさんが何を考えているのか、考えてきたのか、に触れることができますよ。一般的なビジネス書と違い、泥臭い経験を積んできたからこその言葉には説得力がありますね・・・。

せっかくなのでいくつか個人的にはっとしたポイントなどを。

■ 人生の目標探し

「何をしたいのか、よくわからない」という若者に向けて、「まずは自分を知るべきではないか」と著者は説いています。たくさんの人と交わり、恥も汗も人一倍かき、自分を客観的に判断できるようになることではじめて自分が見えてくるのだ、と彼は言います。

悶々とひとりで悩むよりは外に出よう、という主張ですね。ふりかえって今の自分は自分を客観的に見れているか、というと・・・まだまだですかね・・・(汗)。

■ リサーチはするな

リサーチはもちろん大事だが、と著者は前置きしつつ、日本企業は「最初からリサーチしすぎる」と主張しています。だから全方位的なものになるし(なにこの設問数?的な)、あやふやなデータをもとにビジョンを組み立てることになってしまいます。

一方、欧米企業はまずはビジョンを打ち立て、製品をつくり、その製品が顧客の予想をうまく超えたかどうか、そこにリサーチを使います。

たとえて言うならば日本企業はメニューのないレストランのようなものだ、とも彼は言います。メニュー(ビジョン)もないのに「何がいいですか?」と聞いている、というのはうまいたとえではないですかね・・・。

■ 個人攻撃の議論

日本では議論をしていると、いきおい相手への個人攻撃になりやすい、と著者は言います。一方、アメリカやイタリアでは、「より良い結果を残そう」という共通認識があるので、相手を気遣いながら深い議論をすることができるそうです。

すごく激しい議論をしながら、休憩時間になると肩を組みながらコーヒーを飲んでいる、という風景が欧米ではよく見られますが(個人的にも経験ありますな)、そういう議論をめざしたいところですね・・・。

個人的にこのあたりは気になるところなので「You vs. Me(個人攻撃)」ではなくて、「We vs. Problem」とするために気をつけていることをいくつかあわせてご紹介。

  • 「なぜ?」を使わない
  • 「なぜ?」は往々にして相手を攻撃し、自分を正当化する問いかけだったりします(そうでないときもありますが)。「なぜ(君はいつもそうなの?)」というニュアンスになっていたら要注意です。そうしたときは「どうしたら出来るかな?」という感じに「Why→How」の変換をしてあげるとうまくいくことが多いかと思います。

  • ホワイトボードを使う
  • 相手の顔を見ながらだとどうしても個人攻撃になりがちです。その場合はホワイトボードに「問題は○○である」と書いておくと、意識がそちらに向くので「We vs. Problem」の構図が作りやすいですよ。

  • 客観的事実に変換
  • 「どうにも仕事が遅い」「うまくいっていない」というのは往々にして個人的な主観だったりします。ところが、実際に客観的な数値などに落としてみると「あれ、それほど悪くないかも?」と思ったり、「ここをこうすればいいんじゃね?」と思えたりします。主観的な言葉が議論で出てきたら「客観的な数値や状況でいうとどんな感じかな?」と聞いてあげるといいかもです。

以上、ざっと気になったポイントをあげてみました。

この本、ちょっとお高いですが、著者のスケッチがおしみなく披露されているのも特徴です(オールカラーだし)。グローバルな世界での仕事のやり方に興味がある人もそうですが、デザインに興味がある人なんかもいかがでしょ。

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