- 2008-10-17 (Fri) 15:01
- ハイビジョンサウンド会議
さて「ハイビジョンサウンド会議」を開催してきました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。楽しかったですね。
実は個人的にもNiroユーザー。今回のイベントの打ち合わせで中道社長とお話させていただき、「こりゃすごい」とそのまま(自腹で)購入したのでした。それ以来、PS3も購入し、ブルーレイ三昧です。
これはすごくうれしいことなのですが、Niroを買ってから映画をよく見るようになりました。音響が違うだけでこんなに映画が楽しくなるとは知りませんでしたよ・・・。生活が変わる商品っていいですよね。

↑ 中道さん。訥々と音に対する思い入れを語ってもらいました。
さてそんな風に個人的に思い入れのあるNiroですが、今回のイベントのポイントをいくつかダイジェストでお伝えしたいと思います。
- Niroって会社がすごい
- 社員数はたったの6名。
- でも資本金は16億(どういうことじゃ・・・)。
- 設立10年目。でも最初の4年近くは何も売らずに研究開発に費やした。
- サラウンド技術の核となるHRTFという技術(音が頭蓋骨をどう伝わるか、という方程式らしい)は独自開発。他社の多くは30年以上前にMITが開発した技術をいまだに使っているが、中道さんのこだわりを表現できるものではなかったので自分で作ったとのこと。
- 製造は中国。「最近の中国のCAD技術は何の問題もない」とのこと。
- 販売はインターネット中心。掲示板は社員全員が目を通す。ポリシーは「嘘をつかない」。
- 主軸はインターネットにありながらも、最近ビックカメラと販売提携。6名の会社でビックカメラと提携って・・・。
- Q:って?
- お客様に育てられた会社
音響に詳しい人なら誰でも知っているNakamichiでチーフエンジニア、経営をされていたのがNiroの中道社長。Nakamichiではプロのための音響を作っていましたが、「もっと手軽に良い音を楽しめる装置が作れないか?」という思いでNiroを起業されたようです。
で、そのNiroですが、聞けば聞くほどユニーク。

↑ オフィスにこのような設備を使ってデータ計測したとのこと。真ん中の人形はちゃんと「頭蓋骨や耳たぶは人間の柔らかさに似せてあります」とのこと・・・リアルだ。
すでに有名な方ではありますが、中道さんの音に対するこだわりにはぐいぐいと引き込まれるものがありましたよ・・・(だから自分で買ってしまったのですが)。
さてひるがえって商品の方。こちらは最近流行の一体型フロントスピーカー(これを最初に出したのもNiroだったらしい)をあえて分離して上下に配置したもの。「Q:」の横のコロン(:)は「上下のスピーカーを表しています」とのこと。

↑ これが「Q:」。上下に別れたスピーカーがポイントです。
さらに「Q」ですが、「球体のQ」という意味らしいです。これは上下にスピーカーを配置することにより、いままでの一体型サラウンドスピーカーでは不可能だった上下のサラウンド感を出すことに成功したため。左右に回り込むような音ばかりではなく、前から後ろ、といったサラウンド感もクリアーにでるらしいのです。

↑ イメージはこんな感じ。
デモでは、(1) テレビだけ、(2) 今主流のフロントスピーカー、(3) 上下を分離した「Q:」という順番でデモしてもらいましたが、確かにそういう「包まれる感覚」が「Q:」にはありましたよ。
ちなみに現在各社が販売している(2)の一体型フロントスピーカーもかなりよかったのですが、中道さんによると「フロントの音場を作る音と後ろの音場を作る音を隣接したスピーカーから出すのでどうしても音がクリアに出ない。スピーカーから出た瞬間に干渉してしまう」とのこと。
たしかに「Q:」だとフロントスピーカーに比べて実に細かい音までクリアに聞こえました(砂利が吹っ飛ぶ音とかが顕著でしたね)。ここらへんは感覚値なので説明が難しいですが、是非体験してもらいたいと思っています。
また中道さんのお話で印象に残ったのが「うちはお客様に育てられたようなものですね」という言葉。Niroでは掲示板を設置していて、そこではオープンな議論がされています。社員全員が目を通し、クレームや要望に対応しているとのこと。
「ときに厳しい言葉もいただきますが、正直に対応すること、嘘をつかないことが一番だと思っています」と語る中道さん。実際掲示板を開設してから顧客の満足度があがり、返品率が4%程度だったのがほぼ0になったとのこと。
またサイトのアクセス解析を行ってみると購入をされる方は40分以上サイトに滞在し、ほとんどの時間を掲示板を見ているとのこと。掲示板や生のお客様の声に耳を傾けることがどんなに価値があることかを身をもって体験されているようです。

↑ Niroの掲示板。ここでの議論が新商品に反映されることもしばしばだとか。
また「価値が下がらない商品」を目指しており、従来製品はバージョンアップするたびに新しいソフトウェアのチップを数千円で販売し、いつでも最新の音響を楽しめるようにしたり、購入後1ヶ月はどんな理由でも返品可能としたり、ビックカメラで販売するため、ネットで購入された方にはビックカメラのポイント分をAmazonかiTunesのギフト券で還元したり、といったこともされています。
以上、なかなかユニークな会社だとは思いますが、中道さんがやっぱり悩んでいるのが「聴いてもらわないとやっぱりわかってもらえない」ということ。そこで先日からほぼリスクフリーのモニタープログラムを展開しています。往復分の送料を負担すれば、14日間、無料で試せるというもの。14日間が終わった後に購入することを決めたら、最初に負担した送料分を差し引いた金額で販売してくれるそうです。

「テレビは画面は綺麗になったが、薄型になって音は逆に悪くなってしまった。ハイビジョンに見合う音を楽しんでもらいたいのです」という中道さん。生活のスタイルや音にもよりますが、個人的にはおすすめです。よろしければ公式サイトを覗いてみてください。
あとイベントのやり方についても今回ちょっと工夫したのですが、それは長くなるので別エントリーで。
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