【書評】 頭のいい人が儲からない理由

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さて勢いで書評。「頭のいい人が儲からない理由」です。タイトルから連想する内容と全く違っていました・・・(いい意味で)。そういうことも書いてありますが、個人的には「成果を出す仕事術」っぽく受け取りました。かなりアツいです。おすすめです。

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↑ ひさびさに付箋だらけになってしまった。

で、たらたら書いてもしょうがないのでグッと来たポイントだけご紹介。

  • 100メートル走とマラソンは違う!
  • 「3年後に売上1億を目指すから今年は売上2千万で!」という目標はあっていそうで、そうでもない、というのが著者の主張。1億円を目指すビジネスと2千万円を目指すビジネスではやり方が違う。100メートル走の走り方でマラソンを走るぐらい違う、とばっさりです。

    考えてみると確かにそうかもしれません。いや、考え抜いた末にそういう目標になるかもしれないですが、なんとなく目標を立てるときにそういう具合に安直に計画しがちかも・・・とドキリとしました。

    数値目標を立てるのはいいですが、何も考えずに線形に立てていくのはいかがなものか・・・と思いなおしました。目標を立てるときに気をつけたいです。

  • 戦略とは、考えうる選択肢を出すだけ出して、そのあとに選んだ最良の方法
  • 戦略、という言葉は良くつかいますが、結局何のことやら、という人も多いのでは(自分も含め)。マーケティングの授業なんかで出てくる「戦略」は、「うまく行った理由をあとづけで考えたものじゃね?」と思ったりすることもありました。

    一方、著者が考える戦略はわかりやすいです。「考えうる限りの選択肢を200時間~300時間考え抜いて、その中で選んだ最良の選択肢」が、戦略だと言い切ります。

    ここで200時間~300時間というのが重要だな、と思います。それだけ考え抜けば、どういった場合にどういう対処をすればいいのかが想像できているはずです(といっても現実はそうそう思い通りにはいきませんが)。ここで頭がすりきれるほどのイメージトレーニングをすることこそが戦略立案に重要なのではないか、という気がします。

    また著者は「考えうる選択肢」とは「こうすればこうなる」の集合体だとも教えてくれています。戦略立案でありがちなSWOTだとかプロダクトポートフォリオだとか、そうしたフレームワークに踊らされることなく、地に足のついた立案方法を紹介してくれているような気がします。

  • 「考える」は「調査する」とは違う
  • あるとき著者が部下に、「このビジネスの戦略を考えてくれ」と指示しました。部下は「はい、わかりました」と言ってしばらく作業をしました。そして出てきたのは「調査結果ばかり」だったそうです。

    著者は「そうじゃなくて、君はどれが一番いいの?」と何度も聞いたそうですが、何度言っても出てきたのは「こういう状況で、ここにはこれがあります」といった調査結果だったそうです。

    「この人の人生のどこかで、『考える=調査する』になってしまったのだな・・・」と著者は嘆いていますが、なんだか心当たりがあるようでドキリとしました。

    なにかと情報が集まりやすい昨今、調べてすごい量の資料をつくっただけで満足してしまうことがありがちですよね・・・。そうではなくて、本当に必要なのはそこから考えた結果なはずです(当たり前ですが・・・)。

著者は前書きで「多くの人がムダに時間を使い、ムダに金を使い、ムダなチャレンジをし、ムダな努力をしている。そうしているうちにどんどん若くなくなっていくのだ」と述べています。そして「そうならないためにこの本を読んで欲しい」と訴えています。

Amazonでは賛否両論なレビューですが、個人的には読んでよかったな、と思える一冊です。行動する前にいかに思考すべきか、そのヒントをもらえました。よろしければ是非。

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ)

» 頭のいい人が儲からない理由

■ 追記(2008-02-02)

「頭が・・・」ではなくて「頭の・・・」でした。コメント欄でご指摘いただきましてありがとうございました!修正しました。

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    • とおりすがり
    • February 1st, 2008

    橋本大也さんも間違えて(?)ましたが、タイトルは「頭がいい人」ではなくて、「頭のいい人」だと思われ。
    ひょっとしてSEO的な意図が?

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