「クチコミの技術」とビジネスブロガーとブロガー広報などいろいろ
March 29, 2007 4:48 PM written by Gen Taguchi

さて、コグレさんといしたにさんの「クチコミの技術」読了。

onedari_site.gif

↑ コグレさんといしたにさん他が仕掛けるONEDARI BOYS。個人的に注目中。

書評に便乗してブログまわりで言いたいことを言ってみる。たくさんあるからポイントごとにまとめてみた。長文いきます!(← あきやん風)

■ コグレさんといしたにさんについて

ぶっちゃけ、コグレさんとは距離を置いていますw。なぜならダジャレがひどいから(たつをさんも同じw)。聖幸さんもダジャレがひどいですが、あの人はダジャレを超越したなにかがあります(ブログで伝わってこないから性質が悪いw)。

それは冗談として(冗談)。

さてコグレさんといしたにさん。思うのは彼らは「企業と話ができるブロガー」であるな、と。

ブログが書けることと企業と何かを作り上げられることはまったく別のスキルです。きちんと「空気を読まないと」いけないし、ビジネスミーティングにも長けていないと何も始まらないし、何も終わらないです。

そうした意味でこの二人はただのブロガーではなくて、企業と連携できる「ビジネスブロガー」であると考えています(『アルファブロガー』じゃなくて、『ビジネスブロガー』という本があるといいと思う)。

その人自身がメディアをもち、企業と何かをすることもでき、それでいて読者も大事にする。「クチコミの技術」で紹介されている数々の事例は事例自体ではなく、それを成立させるビジネスブロガーの存在が大事なのではないかな、と。

自分もそこを目指していますが、こういう人もっと出てきて欲しいな、と思いました。

■ ブログマーケティング、ブログ広報?

マーケティングと広報はまったく違います。自分で伝えるのがマーケティング、他の人に伝えてもらうのが広報だと理解しています。

ブログは「ブログマーケティング」がよく登場しますが(そして自分でもよく使いますが)、本質は「ブログ広報」だと思います。他の人にいかにとりあげてもらうか、がブログでこそ展開しやすいのです(インタラクション、引用の文化なので)。

そこでちょっと思いつくのが以下の統計。

» 有名ブロガーの情報の信憑性は知人・友人よりも低い--Web広告研究会調べ - CNET Japan

このデータをみて「あぁ、有名ブロガーとか意味がないのね」と結論ごつのはどうかな、と思っています。このデータを見たときに思ったのは「では、信頼性の高い『知人・友人』はどこから情報を得ているのか?」ということ。

有名(と言われている)ブロガーが狙っているのは情報を伝えることではなくて、「いかに他の人にしゃべってもらうか?(=とりあげてもらえるか)」です。だからトラックバックを気にするのです。

そう考えると有名ブロガーの信頼性が低いのではなくて、他の人にしゃべってもらえるようなメディアの重要性が高まっているな、ということが言えるのではないでしょうか(← ちょっと注意深く書きました。深読みしてください)。

「クチコミの技術」(に限らずブログ関連本)を読むときはそこを読み解いてほしいと個人的に思っています。ブロガーに「連鎖的に」情報を取り上げてもらうにはどうしたらいいか。連鎖すればするほどリーチできる「知人・友人」は多くなるという事実を知っている必要があるのです。

■ 企画集団としてのONEDARI BOYS

個人的に思うのはブログまわりの企画はブロガーに任せたほうがいいということ。100SHIKI PR Boardもそうですが、コグレさんといしたにさんもONEDARI BOYSもそうです。ブロガーが企画するから他のブロガーに広めやすい。だから言葉が伝わりやすいと思うのです。

ONEDARI BOYSについては「クチコミの技術」にも書かれていますが、僕が「モバイルナビ会議」にて取材したインタビュー記事もありますのでこちらもこの機会にどうぞ。もともとセミナー出席者特典ですが、部分的なコンテンツなので公開しちゃってもよいでしょう。

もう一つアジャイルメディアネットワークの記事もありますが、こちらもタイミングを見つつ・・・。

↑ さらに深くONEDARI BOYSの狙いがわかると思います。おすすめなのは「ONEDARI成立のための5つのポイント」の章。

■ ビジネスブロガーを理解するための一冊

「わかる」は「分ける」です。物事の区別をすることができるのが専門家だし、物事を区別して見られるようになってはじめて理解ができたということです(と思う)。

「ブログ」を理解するにはそれを場合分けして考える必要があります。「マーケティングにブログを活用しよう」「ブロガーを理解しよう」という表面的な議論ではつっこんだ理解はできません。

ブログはある意味、雑誌に似ています。どの雑誌と組むかによって届くメッセージも対象もまったく違います。複数の業界誌に同じような仕掛けをしても意味がありません。個々の雑誌を理解してこそ効果的な手が打てるのです。

ブログを本当に活用したいなら「ネタフルなり、みたいもんはどういうブログか、他のブログとどう違うか」から考える必要があると思います。そしてそのその周りの影響力を冷静に分析して、仕掛けるべきことを議論する必要があります。

言うまでもなく「ネタフル」も「みたいもん」も影響力のあるブログです。ブログを活用して何かをしたい、と思う企業は「クチコミの技術」を「ネタフルとみたいもんを理解するための材料」として活用してみるのはいかがでしょうか。

彼らはどう考えているのか。彼らの影響力を企業としてどう考えるか。「クチコミの技術」には彼らが仕掛けた数々の事例が出てきます。その事例から彼らの得意なこと、やりたいこと、したくないこと、を読み解いてみてはいかがでしょうか。

そこから一歩、一歩、自分たちが実現したいことを積み上げていくことが大事だと思います。そうすれば他のブログともどうつきあっていくべきかがわかると思います。

コグレさんといしたにさんという「ビジネスブロガーを理解するための一冊」が「クチコミの技術」だと理解しています。よろしければどうぞ。

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング

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