シンプルなウェブツールで有名な37 Signalsですが、最初は受託の仕事ばかりやっていました。ただ、そのころから自社サービスも視野に入れつつ「37 Signalsのファン」を作るための準備をしていました。
そうした地道な活動の数々が「The early days: How 37signals built buzz out of the gate – (37signals)」にてまとめられていました。
今は受託だけど、いつかは自社サービスを!という企業も多いことでしょう。この記事はファンをどうやって作るかという点において参考になるのではないでしょうかね。
せっかくなので彼らがやってきたことを振り返ってみましょう。
- 37 Signalsのマニフェスト
- 37Betterプロジェクト
- eNormicom
- Design Not Found
- 37express
- Research
- ブログ
我々はどういう思いで仕事をしているのか、をマニフェストとしてまとめて話題になりました。全部で37個あるこれらの哲学は実にうまいことまとめられていますよ。
» The 37signals Manifesto (our original site from 1999)
我々だったらこのサイトをこうやってリニューアルする!という「勝手リニューアルの提案」を出してこれも話題になりましたね。標的になったのはFedEx、PayPalなどなど。
新しいブランドをこうやって作ったよ!というサイトをつくっていましたね。全編パロディで「あー、あるある」的なサイトでした。(ほとんどの)企業における議論がいかに的を得ていないかを指摘するものでしたね。
» eNormicom: Welcome to eNormicom!
悪いエラーメッセージや警告メッセージがどういったものかを表したサイトを作っていたようです。この成果はDefensive Designという本にまとめられました(そういえば自分も買ったなぁ)。
» Defensive Design for the Web
期間は1週間、値段は明朗会計!でリニューアル作業をしますよ!というキャンペーンも行っていたようです。わかりやすすぎるキャンペーンですね。
» 37signals » 37express: Quick, Affordable, Single-Page Redesigns In Only One Week
メジャーなショッピングサイトにおいて検索機能がどうなっているかをまとめたレポートも販売していましたね・・・今は無料で公開していますが。こちらも彼らのブランディングに役立ちましたね。
そして現在も更新中のブログです。こちらも業界では有名になっていますよね。
» A design and usability blog: Signal vs. Noise (by 37signals)
以上が彼らが最初の製品、Basecampを出す前に行っていたことのようです。一貫して彼らの姿勢が伝わるように工夫されていますね。こうした「ファンの作り方」は参考になりますよね。目の前の仕事も大事ですが、将来を見据えてこうした活動を忘れないようにしたいものです。
なお、その後彼らが出した小冊子、「Getting Real」も彼らのスタンスを伝えるのに役立ったのではないでしょうか。昔は有料でしたが、いまは無料(かつ日本語にも訳されています)なのでこちらもよろしければどうぞ。
いつものようにざっくり訳しました。もっと詳しく知りたい方は元記事をどうぞ。
» The early days: How 37signals built buzz out of the gate – (37signals)
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