【書評】 BORN TO RUN(読むと走りたくなる!)

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2013 10 10 23 50 47

↑ Kindleで読むと書影が微妙になりすぎる・・・。

ランナー仲間に紹介されて読了。ニューヨーク・タイムズでベストセラーだったのですね・・・知らなかった。

そして結論からいうと、とても良い本でした。「あぁ、そういうことだったのか!」と納得することしきり。「走れば走るほど故障してしまう・・・」と悩んでしまっている人に特におすすめです。

■ 3つの物語

本書は大きく分けると3つの物語に分かれています。

  • 著者が伝説のランナー民族、タラウマラ族と接触するために危険かつ霞をつかむような旅に出るお話。
  • 人間はどう進化してきたのか?人間と走ることの関係を歴史から論理的にひもといていくお話。
  • アメリカのウルトラランナーとタラウマラ族がレースで対決するお話。

400ページもあるのでちょっと長いのですが、特に2番めと3番目の話にぐっときました。今までなんとなく教えられてきた「ランニングはこうやるべき」という常識をぐわんぐわんと覆してくれます。

最新のシューズをはいて現代のスポーツ理論に基づくトレーニングをしているのに膝が痛くなるのはなぜなのか?、はたまた週に数百キロ走るタラウマラ族はなぜぺったんこのサンダルを履いていてもあれだけ速いのか・・・?

1つ目の物語では「タラウマラ族が走るのをみていると、とても楽しそうなのだ。笑いながら長距離を走っている。走ることを愛する事こそ究極の走り方なのではないか!」という、ふわっとした結論になって「あー、そういう感じ・・・?」と思ったのですが、2つ目の物語からの論理的な急展開がすごい。

■ 走る動物、歩く動物

本書に出てくる研究チームが人類と走ることの関係を調べていくと、次のような興味深い事実につきあたりました。

動物には2種類いる。走る動物(馬や犬)と歩く動物(豚や牛)だ。さて人間はどちらだろう?走る動物に比べるとあまりにも遅いので、歩く動物だろう、と考えられていたが、調べれば調べるほど「実は走る動物なのでは?」という証拠が見つかってきてしまう。

彼らの研究によると、どうも人間の骨格を調べていくと「歩く動物にはなくて、走る動物にしかないもの」ばかりが見つかってしまいます。しかしそれにしても人間は馬やチーターと比べるとあまりにも遅い・・・。そこで彼らが気づいたのは「走る、には2種類ある」という事実。

つまり、スプリント(短距離走)とマラソン(長距離走)の2つです。そして人間こそが「長距離を走ることに特化した唯一の生物なのではないか?」という仮説に行き着きます。

そこから「ではなぜ人間は長距離走に特化したのか?」という歴史的な謎解きが始まるのですが、これがとても興味深いです。というか、なぜ今まで知らなかったのか。人間が長距離特化型進化生物と知っていたらもっと走っていたのに!!

■ タラウマラ族の走り方

第3の物語では、「走るのが好きだけど故障ばかりしていた著者」がタラウマラ族の走り方を学び、2年間で見違えるようになり、最後のレースに挑んでいった過程を楽しむことができます。

「踵から着地するのがいかに危険か?」「最新のランニングシューズの問題点は?」「裸足で走ることの利点は?」「ランニングと呼吸の関係は?」

普段から走っている人なら気になるトピックが満載で、ぐいぐいと引き込まれるかと思います。

もちろん彼の理論が正しいかは自分で走りこんでみて判断するべきですが、たしかに最新の理論よりも「人間の進化に根ざした自然な走り方を目指したい!」と個人的には思いましたよ・・・。

いくつかYouTubeでもこのあたりについて説明がありますので(英語だけど)興味がある方はどうぞ。

↑ 10分程度の動画です。タラウマラ族について簡単に紹介しています。著者も出てきます。

↑ 50分ほどの著者の講演。

ランニングに興味があるすべての人におすすめしておきます(特にランニングで故障しがちな人に)。正直、もっと早く読みたかったですよ・・・。

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BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
クリストファー・マクドゥーガル, , クリストファー・マクドゥーガルのAmazon著者ページを見る, 検索結果, 著者セントラルはこちら, 近藤 隆文 日本放送出版協会

■ 追記

なお、Amazonの書評にもあるように、この本を読んで「やっぱり裸足で走ろう!」と走り始めて足を痛めてしまう人もいるので自己責任で・・・。個人的にはいまのところ「ランニングシューズを履きつつ、裸足のつもりで着地する」という走り方を試しています。

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