【書評】 ローマ法王に米を食べさせた男 【今のところ今年のベスト本!】

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またしてもHONZで教えてもらったこの本。

しばらく積ん読にしていて、時間があったので、まぁ、読むかぐらいの勢いで手にとったのですが・・・そこからはもうジェットコースターのように一気に!!

結論からいうと、かな〜りおすすめです。すでに今年ベストの一冊ではないか、と思わないでもないぐらいの勢いですよ!

一言でいうと過疎化した村をあの手、この手で盛り上げていくスーパー公務員、高野さんのお話です。しかも仕掛け始めたのは高野さんが48歳の時。もう、なんというか、いろいろ元気が出ますよ!

以下、個人的にぐっと来たポイントをざざっと。

■ 会議はやらない、稟議も通さない

まず高野さんがやったのが「会議はやらない、稟議も通さない」という方針をぶちあげること。

理由は単純で、「いままでずっと取り組んできたけど何も成果がなかったでしょ?そのやり方をしてきた人たちの許可なんかいらない」というもの。

お役所はいろいろな手続で成り立っていると思うのですが、硬直した状態から抜け出るにはこのぐらいの勢いがないといけないのかもしれないです。

ただ「そのかわり予算は60万円でいいです」と宣言し、「お金がないから知恵がでる」とばかりに次々と企画をぶちあげ、事後承諾上等で、ずんずん突き進む様子は、なんというか「タンクローリーだぁぁぁあ」的な勢いを感じます。

■ 拍手だ、拍手!

しかし当然のことながら失敗もばんばんします。あるとき駅に広告を出そうとして「大きなポスターがいいだろ」とばかりにB0サイズの用紙で作ったらこれが規格外ですべて返品。百数十万円がいっきにパーです。

返品されたポスターの山が届き、みんなが顔面蒼白のときに高野さんがやったのはまさかの「拍手」。

「失敗したときこそ発想の転換が必要。とにかく、これは喜ばしいことだと思って、何も考えずに手が痛くなるまで拍手しました」というから普通じゃありませんw。

そして、みんなでバカみたいに拍手しまくっていたらこれまたまさかの逆転アイデアがひらめきます。そして実行してみたらなんとびっくり大成功!赤字どころか利益まで出てしまいます。

これ、本当?というぐらい痛快なので是非ことの顛末は本書で確認してみてください。

■ 田舎の強力な「教育力」

高野さんは町おこしとはつまり「お金が動くこと」、そしてそのためには「外部の人との交流、行き来が必要」と思い至ります。

その発想から、「お酒が飲める女子大生」を募って農家に泊りに来させたり(その効果は想像できますよね?w)、それがきっかけで大学のゼミがまるごと合宿に来たり、マスコミが取材に来たり、大学生を中心に町おこしイベントが開催されたりとあれよあれよのすごい展開を見せます。

そしてある日、海外からも学生が送られてきます。日本人の母親がこの村のことを小耳にはさみ、「お前もちょっと行って来なさい」とばかりに送り出すのですが、日本語は話せないわ、高校生のくせに酒は呑むわ、タバコは吸うわで問題児扱いです。

しかしそれでも田舎の人達はやさしくて厳しいです。ひとりでウジウジしがちだった彼に勝手に「洋介」という名前をつけ(すごいw)、なんやかんやと世話を焼きます。道端にいれば話しかけられ、タバコを吸っていたら叱られる。

そうした交流を通じて彼は心をだんだんと開いていき、農作業を手伝うようになり、苦手だった味噌汁ももりもり食べるようになり、その結果二ヶ月も滞在し、しかも帰国したら絶対無理だと言われていた難関大学に一発合格!というミラクルを成し遂げます。

「田舎にはたしかに何もないかもしれません。でも強力な『教育力』があるのは間違いありません」と高野さんは主張しています。

■ お米の品質?

「お米の品質をどう測るか?」その課題を調べていると高野さんは奇妙なことに気づきます。当時、お米の品質を測っていた機械があったのですが、その機械、同じお米をいれても毎回計測値が違っています。

そりゃおかしいだろ?ということで高野さんは海外の事例を調べ、「海外では人工衛星による調査が常識」と突き止めます。そこで日本でもそうした調査が可能か、と調べてみたらコストはなんと数百万円オーバー。

とてもじゃないけどそんなに支払えないので、米国の調査会社に直談判をしてみます。するとコストはぐっと下がったものの、それでも数十万かかるとのこと。

そこで高野さんが打った手は「では、うちの田んぼを試しに測定してみませんか?そのデータをもとに近隣の自治体に営業かけます!」という提案。これになんとOK!が出て、無料で調査はできるわ、ちかくの自治体に販売して利益まで出してしまいます・・・。

「みんな調べないだけなのです。これで品質調査はかなり精度で出来るようになりましたし、新しい行政ビジネスも立ち上がりました。今までのやり方をうのみにしていてはいけないのです」と高野さんは力強く言い放ちます。


他にもたくさんあるのですが、なんというか、これでもか!という行動力に圧倒されること間違いなしですよ・・・。

上に述べたような大掛かりな仕掛けもすごいですが、「役所内での口コミの広げ方」「デパートに有利な条件で米を売る方法」などなど、どの業種にも役立ちそうな発想の数々が素敵すぎます。

Amazonでまだ6件しか口コミがついていないのが信じられない・・・。停滞する現状を打破して、パワフルに前進していきたい!と考えるすべての人におすすめです。ちとほめすぎなような気もしますがw。よろしければどうぞ!

それにしても最近はすっかり本を読まなくなった気がしていたのですが、HONZを見るたびに・・・実に危険ですw(一応関係者でもあるのでステマっぽいですが汗、やっぱりおすすめです)。

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» ローマ法王に米を食べさせた男  過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

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