【書評】 Hot Pepperミラクル・ストーリー
- April 22nd, 2009
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いまさらながらの書評。ずっと積読になっていたのですが、読み始めたら一気でした。リクルートらしい、さまざまなノウハウが詰まった良書なのでは。
いうまでもなくHot Pepperは「クーポンマガジン」というジャンルを確立し、大成功しましたよね。わずか4年で売上げ300億、営業利益は100億というからすごい。
その過程でどういうマネジメントをしてきたかを事業部長の平尾さん自らが説明してくれています。せっかくなので個人的にぐっと来たポイントをあげてみます。
- バードビューするんだ!
- 福島将人の~モデル「岐阜版」
- 仕事は複雑でなくてはならない
- 大阪と札幌は違いますよ!
- 決めろ、お前が決めろ!
うまくいっている営業マンに話をきくときには、その人の「目」になることが重要だ。その人が最初に何をみて、どこに気をつけて、どんな反応をお客からひきだしているのか。その人が今そこで見聞きしているように語ってもらおう。そして次にうまくいっていない営業マンの「目」になってみよう。するとその人たちの「視点の違い」をすぐに見つけることができる。
そう平尾さんは教えてくれます。たしかにこうした違いがわかれば営業ツールの開発も的を得たものになりそうですよね。
Hot Pepperでは「うまくいった方法」をどんどん横展開しているのですが、その際に編み出した人の名前と地域をその手法の名前にいれているらしいです。モチベーションにもなるし、うまくいかなかったときにどこの誰に聞けばいいか瞬時にわかる、という優れた手法ですよね。
最近は何かとシンプルさが重要、とされますが、仕事には複雑性がなくてはならない、と平尾さんは主張します。分業化され、マニュアル化された仕事は一時的には成果をあげますが、しばらくすると退屈な作業になってしまいます。仕事をおもしろがってもらうためにはある程度の複雑性が必要とのこと・・・バランスが難しそうではありますね。
大阪と札幌では戦略が違うから同じことをやってもしょうがないという大阪の責任者に対して平尾さんが次のように言います。「わかった。じゃ、君が違うという札幌の戦略をまずは君が説明してくれ。そのあとにどう大阪と違うのかを説明してもらおう」。
そういわれて大阪の責任者はぐうの音も出なかったそうです。「地域が違うからやり方も違う」と決め付けて思考停止してしまっていたようです。こういうこと、よくありますよね・・・。できない理由ではなくて、できる方法に目を向けたいものです。
リーダーとは「決める力」を持つ人、と平尾さんは言う。相談されても徹底して「お前が決めろ」と指示をしたそうです。もちろん間違っていたらいけませんが、それ以上に自分で決めない人を徹底的に許さなかったそうです。日々無数にある「判断」を徹底して自分で行わせることによって強い組織が生まれるということですね・・・。
ちょっと前の本ではありますが、考え方として身につけておきたいアイデアが豊富にちりばめられていておすすめです。よろしければどうぞ。
» Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方 (単行本)



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