百式で紹介した『Ten Thousand Cents』の作者からメール来た

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今日の百式でとりあげた「100ドル札をみんなでよってたかって模写した『Ten Thousand Cents』」ですが、読み込みが足りませんでした・・・。

作者さんからこのプロジェクトの狙いについてメールが来ました。僕が思っていたよりもずっと深い狙いがあったことがわかりました・・・。彼の許可を得てここで紹介しますね。

このプロジェクトの作者の川島です。よくブログを読ませて頂いているので取り扱って頂いて非常に光栄です。

サイトでの僕の説明不足のせいだと思うのですが、せっかくとりあげて頂いたので少しだけ補足をと思いメールしました。

>さてその模写された画像ですが、1万人分を組み合わせるとなんと100ドル札になります。100ド
>ル使って1万人が作った100ドル札、というわけですね。なるほど。

>小さな仕事でもネットを使って大勢が集まればインパクトのある成果が出せる、というメッセー
>ジですね。さてさて、クラウドソーシングの未来はどうなっていくのでしょうかね。

もちろんこのクラウドソーシングは今注目されている新しいネットでの労働の形ですが、むしろ僕が意図しているのはこのオンライン上でのクラウドソーシングの利用価値を見いだすことよりも、むしろこのツールを利用することで私たちが実際に住む社会で起きている諸問題を批評することを意図しました。

たとえば大きい社会を車に例えれば、生活をしていると一人一人の存在はまるでネジの一つのような存在で、実際には自分が何のためにそのネジとして動いているのか見えないことは多々あると思います。これが極端な例だと、例えばアインシュタインはきっと殺戮兵器を作ろうとして核融合を研究したのではないでしょうし、もっと身近な問題では今東アジア諸国等で起きている廉価な人件費を搾取した先進国による資本主義のありかたなどもあげられると思います。きっと中国でiPodを組み立てている工場で働いている人たちはそれがどういったように意図されてつくられたプロダクトなんかまったく知らされずに働いているのだと思います。

これは余談ですが、たかだか1セントで絵を描くなんて馬鹿げているというような感想メールを頂いたのですが、それは僕ら先進国ですむ人間の価値観であって、サイトでも紹介しているのですが、この10000個のタスクの割合は実際にエジプトと中国などいわゆる途上国からのアクセスが非常に多く、またそのような国からのリピーター率がものすごく高い数字が如実に出たので僕もびっくりしました。(オランダ等からはリピーター率がほぼゼロで、みな遊び感覚でひとつ描いて終わり、エジプトからは明らかに数人がものすごい数を仕上げて、実際にお金を得ようとしていたのが見て取れました。)

作品をご覧頂いた際に気づかれたかもしれませんが、なかには仕事の「命令」に対して従わずにいろいろな絵を描いたりして楽しんで(?)いる人もいましたが、ある意味で一種の反乱ととらえ、あえてすべてACCEPTしました。(一応 Mechanical Turkでは仕事に対してREJECT/ACCEPTすることができます。)

また、この出来上がった100ドル札の絵画を、あえてまた100ドルで10000枚販売するということでこのメッセージを色濃く出すことを意図しました。もちろんここでは10000枚を売ってかかったコストの10000倍のお金儲けをしようという意図ではありません。(ここで得た利益はすべて100ドルラップトッププロジェクトに寄付する予定です。)

むしろ現実社会ではこのように物価の安い他国で人件費を抑えて生産し、それを金持ちの国で売るということが現実に行われています。

そのあたりの諸問題を再考察するような批評性を込めて作品を作りました。

なにか長々と書いてしまいましたが百式ブログは僕もよく拝見させて頂いている影響力のあるサイトと思いメール差し上げさせて頂きました。

運営されている方ならではのコメント、ありがとうございました。エジプトの話は実に興味深いですね。そしてさまざまなデータは以下のページでも日本語で紹介されていましたね・・・。

» Ten Thousand Cents

きちんと調べてから書け、ということですよね・・・大変失礼しました。ただ、このように作者の方から直接メールをもらい、内情を聞くことができて個人的には良い経験でした。以後、気をつけますです・・・。

ツイッターもやっています!

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